留取岳 歴舟中の川
2008年7月19〜21日 曇時々小雨 |
こうき橋7:05、林道終点10:30、S字状函滝14:10、430m三股C1 16:00
住吉中の川線から林道に入り、6Km程走るとこうき橋である。この先は土砂崩れの為、通行止めになっていた。ここから林道終点まで歩き、増水気味の沢に降りる。水量多く川幅も広く、白い大理石のような石が目立つ。
頻繁に腰以上の渡渉を、幾度となく繰り返す。留取岳への予定ルートは函滝のすぐ下流の沢だが、水量の多い20m位の滝があって、難しそうだ。函滝は左岸のガレを巻いて、上流に抜ける。テン場を探しながら、430mの三股まで行き、200m位下った右岸にC1を設営。
7月20日 曇り
C1 6:10、函滝6:40、941m地点11:00、留取岳13:15〜40、函滝17:00、C2 389m地点下流17:40
C1から下ってS字峡函滝を巻く。予定のルートをやめて、留取岳の南尾根を登ることにした。函滝下部に2本の枝沢があり、水量の少ない右側の沢を攀じる。1000m付近まで登ったとき、先頭のメンバーが上部からの物音を聞き立ち止まった。その時、姿を現わしたのは一頭の羆だ。思いきり目と目が合った。熊も立ち止まったが、我々も完璧に固まった。5〜6mの至近距離だ。熊の表情が変化したのに気づいたが、どうすることも出来ずに、じっと見つめるのみ。やがて、熊は向きを変え姿を消した。見えなくなった途端に、ザザーッと音がして一目散に逃走した模様。真新しい緑色の糞が、そこかしこに撒き散らされていた。驚きのあまりに、脱糞しながら逃げて行ったのだった。
周辺は笹の丈も低く、車百合やバイケイ草が散見され、草原状の雰囲気が羆の生息地といった感がする。コメツツジが多く白や薄いピンクの花を咲かせていた。留取岳の肩から木の枝をかき分けて、頂上に着く。笹薮の中から三角点を探し出した。周囲は木々や厚い雲に覆われて景色は全く見えない。
つけてきた標識を頼りに下り、たもぎ茸の群落で、今晩の味噌汁用に少しだけ頂いた。389m地点の下流100m位まで下ってC2。
7月21日 曇り後小雨
C2 6:50、林道8:30、こうき橋12:30
水量も大分減じていて、意気揚揚と歴舟中の川に別れを告げた。
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たもぎ茸の群生。
目には、もはやキノコしか写りません。 |
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